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DPC点数表と、全病院の係数を告示  厚生労働省

資料公表日 2010-03-19 診療報酬 DPC

厚生労働大臣が指定する病院の病棟における療養に要する費用の額の算定方法の一部を改正する件(告示)(3/19)《厚労省》

 既報のとおり、本日3月19日にDPCの関連告示が公布され、あわせて関係通知が発出された。

 公布されたDPC関連告示と、発出された解釈通知は、合計で次の5本。
(1)厚生労働大臣が指定する病院の病棟における療養に要する費用の額の算定方法の一部を改正する件(厚生労働省告示第95号)(P1〜P69参照)
(2)厚生労働大臣が指定する病院の病棟における療養に要する費用の額の算定方法第1項第6号の規定に基づき厚生労働大臣が別に定める者の一部を改正する件(厚生労働省告示第96号)(P70〜72参照)
(3)厚生労働大臣が定める傷病名、手術、処置等及び副傷病名の一部を改正する件(厚生労働省告示第97号)(P73〜P144参照)
(4)厚生労働大臣が指定する病院の病棟並びに厚生労働大臣が定める病院、調整係数及び機能評価係数を定める件(厚生労働省告示第98号)(P145〜P180参照)
(5)厚生労働大臣が指定する病院の病棟における療養に要する費用の額の算定方法の一部改正等に伴う実施上の留意事項について(保医発0319第1号)(P181〜P566参照)

 (1)は新DPC点数表(診断群分類点数表)である。点数が改定されているのはもちろんだが、DPCから除外される患者の内容が変更されている。具体的には、臓器移植を受ける患者の中で、除外される対象に「K014-2皮膚移植術(死体)を受けた患者」が新たに加えられた一方、「K922-2臍帯血移植を受けた患者」が削除された。これは、診療報酬点数表の改定で、K014-2「皮膚移植術(死体)」が新設されたことと、K922が「造血幹細胞移植」に整理された(骨髄移植、臍帯血移植などがまとめられた)ことを受けたもの。
 また、DPCから除外される患者として、あらたに「標欠医療機関に入院している患者」が追加されている。
 さらに、中医協の議論を受け、(i)N003「術中迅速病理組織標本作製」(ii)抗HIV薬(iii)遺伝子組換え活性型血液凝固第VII因子製剤―などが包括外となり、出来高算定できるようになった点にも留意が必要だ。

(5)の医療課長通知をながめると、次のような点が目につく。
●コーディング委員会について、「病院内の他の委員会において、目的及び構成員等が適切なコーディングに関する委員会の要件を満たしている場合には、当該委員会を適切なコーディングに関する委員会と見なすことができる」というなお書きが付け加えられた。
●DPCからの退出については、昨年10月に中医協の議論を受けて退出ルールが規定されている。これについては、昨年10月19日に発出された医療課長通知(保医発1019第1号)から、特段の変更はない。
●DPCから除外される患者について、(1)で記したように標欠医療機関に入院している患者が追加されている。
●用語について、(i)電気生理学的検査(ii)動注化学療法(iii)副傷病―などが付加されている。
●医療機関別係数について、新たな機能評価係数(データ提出指数、効率性指数、複雑性指数、カバー率指数、救急医療指数、地域医療指数)が設けられたことに伴う整理がなされている。
 なお、従前の機能評価係数(機能評価係数I)における「A204地域医療支援病院入院診療加算」と「A204-2臨床研修病院入院診療加算」の取扱いについて注意規定が設けられているので、ご留意いただきたい。後者については、「実際に臨床研修を実施している月に限り加算することができる」というものだ。
●DPCで包括される範囲について、きめ細かく整理されている。ここでは、(1)で記した抗HIV薬が除外されていることなども示されている。
●また、中医協での議論を受け、入院中の患者に係る対診・他医療機関受診の取扱いが整理されている。どちらとも、DPC病院で診療行為の費用を算定し、合議で他医療機関と分配することとなる。