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2012年10月01日(月)
[調剤医療費] 24年5月の後発品割合、数量ベースで27.4%に上昇
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厚生労働省は10月1日に、最近の調剤医療費(電算処理分)の動向(平成24年4月号、および5月号)を公表した。
まず、24年4月の状況(p1~p57参照)を見ると、調剤医療費(電算処理分に限る、以下同様)は5326億円で、前年同月に比べて4.0%減少している(p1参照)。
処方せん1枚当たりの調剤医療費を見ると、8348円で、前年同月に比べて0.3%下がっている(p1参照)。この内訳は、技術料が2170円、薬剤料が6164円と・・・
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2012年10月01日(月)
[医療費] 24年4~5月医療費、大規模病院ほど1施設当たり医療費の伸び大きい
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厚生労働省は10月1日に、平成24年4~5月の「最近の医療費の動向(概算医療費)」を発表した。
まず、医療費総額の伸び率(前年同期比)を見ると、2.1%増(4月は0.6%減、5月は4.9%増)という状況。年齢別に見ると、70歳未満では0.7%増(4月2.3%減、5月3.8%増)、70歳以上では3.6%増(4月1.0%増、5月6.2%増)となっている(p3参照)。
診療種類別に医療費の伸び率(前年同期比)を見ると、医科入院3.7%増(4月2.・・・
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2012年09月28日(金)
[公立病院] 公立病院改革、目標値をすべて達成できた病院はわずか8.8%
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総務省は9月28日に、公立病院改革プラン実施状況等の調査結果を公表した。
公立病院の経営状況が厳しいため、自治体の一般会計からの法定外繰入れが増加している。そこで総務省は、「公立病院改革ガイドライン」(平成19年12月24日策定)において、病院事業を実施する自治体に対し、「公立病院改革プラン」を策定し、点検・評価・公表を行うよう要請している。
今般の調査は、改革プランを策定した886の病院を対象に24年3月3・・・
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2012年09月27日(木)
[後期高齢者] 平成24年6月現在の後期高齢者医療制度加入者は1480万人
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厚生労働省は9月27日に、平成24年6月現在の後期高齢者医療毎月事業月報を公表した。これは、後期高齢者医療制度の運営状況について、加入者数を5歳刻みで集計し、毎月報告しているもの。
事業月報によると、24年6月の後期高齢者医療制度の加入者数は、全国で1480万9740人(対前年同月比2.9%増)。65歳以上75歳未満の障害認定者数は38万7146人となっている。100歳以上の被保険者数は4万9012人であった。また被扶養者であった被・・・
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2012年09月27日(木)
[医療費] 22年度医療費は37.4兆円、伸び率は平成8年度以降で過去最高に
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厚生労働省は9月27日に、平成22年度の国民医療費の概況を発表した。
それによると、22年度の国民医療費は37兆4202億円で、前年度に比べて1兆4135億円、3.9%の増加となっている(p4参照)。この伸び率は、8年度の5.6%以降、最大となっている。
1人当たりの国民医療費は29万2200円(前年度比3.5%増)、国民医療費の国民所得に対する比率は10.71%(21年度は10.51%)で、最大を更新している(p4参照)。
制度区分・・・
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2012年09月24日(月)
[医療費] 24年4~5月、入院1日当たり点数は前年比5.69%の伸び 支払基金
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- 医療費の動向について<平成24年4月~5月診療分 医科>(9/24)《社会保険診療報酬支払基金》
- 発信元:社会保険診療報酬支払基金 カテゴリ: 調査・統計
まず24年4~5月分の総点数(入院・入院外合計)は739億6470万点(前年同期比で1.83%増)で、うち入院分が321億7027万点(同3.95%増)、入院外分が417億9443万点(同0.26%増)となっている(p2~p3参照)。24年度診療報酬改定が入院に手厚かったことが分かる。
また、24年4~5月分の1件当たり点数(入院・入院外・・・
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2012年09月13日(木)
[レセプト] 1ヵ月当たり医療費が1億円超の高額レセが初めて発生 健保連
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健康保険組合連合会は9月13日に、平成23年度の高額レセプト上位の概要を発表した。
1ヵ月の医療費が1000万円以上の高額レセプトは、平成23年度には179件あった。これは、前年度(22年度)に比べて5件増加しており、過去最高である(p1~p2参照)。
高額レセの疾病別内訳を見ると、循環器系疾患が最も多く64件(36%)、次いで血友病48件(27%)、先天奇形30件(17%)、悪性腫瘍11件(6%)と続く(p1参照)。
この・・・
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2012年09月11日(火)
[患者] 病院の満足度、特定機能病院が57.1%と最多 受療行動調査
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厚生労働省は9月11日に、平成23年受療行動調査の概況を発表した。
この調査は、全国の医療施設を利用する患者について、受療状況や受けた医療に対する満足度等から患者の医療に対する認識・行動を明らかにし、今後の医療行政に資することを目的にしている。
調査は23年10月に行われ、調査対象は、全国(岩手、宮城、福島を除く)の一般病院を利用する患者(外来・入院)で、有効回答数は15万620件(外来9万8988件・65.7%、・・・
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2012年09月06日(木)
[人口動態] 23年の出生は減少、死亡数は増加、自然増減数は5年連続マイナス
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厚生労働省は9月6日に、平成23年人口動態統計(確定数)の概況を公表した。
人口動態統計とは、出生・死亡・婚姻・離婚および死産の5種類の「人口動態事象」を把握し、人口および厚生労働行政施策の基礎資料を得ることを目的とした調査統計である。
調査結果によると、23年の出生数は105万806人で、前年の107万1304人より2万498人減少し、出生率(人口千対)は8.3で前年の8.5を下回った(p5参照)。
また、1人の女性が・・・
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2012年08月30日(木)
[社会保障] 20歳代の4割超、「社会保険料負担は、生活が苦しくなるほど重い」
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厚生労働省は8月30日に、平成22年の「社会保障を支える世代に関する意識等調査」報告書を発表した。
少子高齢化が進行する中では、若い世代ほど「社会保障負担が増え、逆に給付は減る」という現象が生じる。そうした中では、世代間の公平性の維持が社会保障に対する信頼感に直結していく。
この調査では、社会保障を支える世代(20歳以上65歳未満)を対象に、就業や子育ての状況、社会保障負担に関する意識を調べている。
・・・
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2012年08月28日(火)
[社会保障] 生涯に受ける社会保障給付と負担、世代間で捉え方に大きな差
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- 「社会保障に関する国民意識調査」の結果を公表(8/28)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 政策統括官付政策評価官室 カテゴリ: 調査・統計
この調査には、社会一般や社会保障に対する意識を世代ごとに調査し、今後の社会保障施策に活かそうという狙いがある。
調査結果を眺めてみよう。
まず、福祉と負担の水準について、(1)福祉を充実させるために、我々の負担が重くなってもやむを得ない(2)福祉が多少低下することになっても、我々の負担は軽くしてほしい―という2つの選択肢を・・・
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2012年08月24日(金)
[医療費] 23年度の医療費37.8兆円で過去最高、対前年度比3.1%の増加
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厚生労働省は8月24日に、平成23年度の医療費の動向を公表した。これは、支払基金と国保連の医療費データをまとめたもので、国民医療費の約98%を占める。ただし、東日本大震災に伴い概算請求を行った医療費(23年度分、約50億円)や、保険者が不明な医療費(同、約2億円)などは統計に含まれていない(p5参照)。
まず、医療費全体を見てみると、37.8兆円で前年度に比べ1.1兆円・3.1%(稼動日数を補正すると2.8%)の伸び・・・
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2012年08月17日(金)
[介護] 介護従事者の低賃金変わらず、良質な人材確保が難航 実態調査
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- 平成23年度 介護労働実態調査結果について(8/17)《介護労働安定センター》
- 発信元:財団法人 介護労働安定センター カテゴリ: 調査・統計
事業所調査は、有効調査対象のうち回答があった7070事業所(有効回答率41.2%)で実施された(p1参照)(p11参照)。主な調査項目は、(1)雇用管理の状況(2)運営上の課題(3)労働者の個別状況―など。
・・・
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2012年08月07日(火)
[人口動態] 年少人口11.14%、老年人口29.75%、秋田で少子高齢化最も進む
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総務省は8月7日に、住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数(平成24年3月31日現在)を発表した。
それによると、我が国の総人口は1億2665万9683人で、前年に比べて26万3727人・0.21%の減少。平成18年に初めて総人口が減少したのち、20年・21年は増加に転じたが、22年・23年・24年と3年連続の減少となっている(p2参照)(p5参照)。
この背景には、やはり出生者数の減少(つまり少子化)がある。23年の出生・・・
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2012年07月26日(木)
[生命表] 震災、自殺増で女性の平均寿命2年連続減少し、世界1から陥落
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厚生労働省は7月26日に、平成23年簡易生命表の概況を発表した。簡易生命表とは、我が国の死亡状況が今後変化しないと仮定したときに、各年齢の者が1年以内に死亡する確率や平均してあと何年生きられるかという期待値などを死亡率や平均余命などの指標(生命関数)によって表したもの。
まず、平均寿命(ゼロ歳時の平均余命)を見ると、男性は79.44歳で前年に比べて0.11年の減少、女性は85.90歳で同じく0.40年の減少となってい・・・
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2012年07月19日(木)
[医療費] 病院1施設当たり医療費、特定機能220億円、地域医療支援98億円
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厚生労働省は7月19日に、病院機能別、制度別の医療費等の状況について発表した。これは病院の医療費を詳細に分析したもので、診療報酬改定等の基礎資料にする狙いがある。
平成22年度の病院医療費(医科、以下同)合計は19兆6583億円。入院が14兆5213億円(73.9%)、外来が5兆1371億円(26.1%)という内訳だ(p2参照)(p4参照)。
一般病床を有する病院に限定してみると、医療費は17兆1706億円(病院医療費全体の・・・
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2012年07月05日(木)
[調査] 高齢者世帯の所得は横ばいだが、児童のいる世帯の所得は減少傾向
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厚生労働省は7月5日に、平成23年国民生活基礎調査の概況を公表した。この調査は、保健、医療、福祉、年金、所得など国民生活の基礎的事項を調べ、厚生労働行政の基礎資料とするもの。3年に1度大規模調査が、中間年に小規模調査が行われており、今回は小規模調査である。
まず世帯の状況を見てみると、平成23年6月2日現在の世帯総数(岩手、宮城、福島を除く)は4668万4000世帯(除外県があるので、前年との比較は割愛)となっ・・・
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2012年06月25日(月)
[後期高齢者] 平成24年3月現在の後期高齢者医療制度加入者は1473万人
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厚生労働省は6月25日に、平成24年3月現在の後期高齢者医療毎月事業月報を公表した。これは、後期高齢者医療制度の運営状況について、加入者数を5歳刻みで集計し、毎月報告しているもの。
事業月報によると、平成24年3月の後期高齢者医療制度の加入者数は、全国で1473万3542人(対前年同月比2.7%増)。65歳以上75歳未満の障害認定者数は38万9976人となっている。100歳以上の被保険者数は4万9621人であった。また被扶養者であっ・・・
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2012年06月22日(金)
[医療IT] 医療機関のIT化、規模によって投資額は高額に
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日本病院会は6月22日に、IT時代における病院の取り組みに関するアンケート調査の中間報告を公表した。
医療機関のIT化は、1970年代のレセプトコンピュータ誕生に始まり、2000年の電子カルテ法的認可を経て、2005年以降は、電子カルテ、PACS(医用画像管理システム)、予約システム等が診療所にも普及しつつある。
IT化が進むことにより、コスト・医師の負担軽減、事務処理の効率化などが図られ、その結果、膨大な患者に対し・・・
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2012年06月13日(水)
[医療安全] 12歳以下の子どもで多発する事故を分析、注意喚起
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消費者庁は6月13日に、医療機関ネットワーク事業の情報収集状況を公表した。この事業は、消費者の生命・身体に生ずる被害に関する事故情報を医療機関から収集する枠組みを構築し、事故再発防止のために、消費者庁と国民生活センターが共同で実施しているもの。今回は、平成22年12月から平成24年3月末までに事業に参画する13の医療機関から収集された7195件の事故情報がまとめられている。
事故情報は、(1)事故情報の属性によ・・・
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2012年06月07日(木)
[医療費] 70歳以上高齢者の増加が、医療費増加に大きく関係
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厚生労働省は6月7日に、「12か月平均による医科病院における入院受診延日数、推計新規入院件数、推計平均在院日数の最近の動向」について発表した。
これは、「どれだけの期間入院しているか」「新たに入院する患者はどの程度か」などについて、12ヵ月間のデータを1ヵ月平均にして推計したもの。冬期にインフルエンザが流行するなどの季節変動を除外することができる。
まず、医科病院の入院全体の状況を見ると、平成21年夏・・・
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2012年06月05日(火)
[人口動態] 23年の人口動態、合計特殊出生率は1.39、死因第3位は肺炎に
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- 平成23年 人口動態統計月報年計(概数)の概況(6/5)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 統計情報部 人口動態・保健社会統計課 カテゴリ: 調査・統計
結果を見ると、平成23年の出生数は105万698人で、前年より2万606人減少している。人口1000人当たりの出生率は8.3で、前年より0.2ポイント低下している(p5~p8参照)。
一方、平成23年の死亡数は125万3463人で、前年より5万6451人増加。人口1000人当たりの死亡率は9.9で、前年より0.4ポイント増加している(p9~p14参照)。
出生と死・・・
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2012年05月31日(木)
[生命表] 22年ベースの平均寿命、男性79.55年、女性86.30年に
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- 第21回 生命表(完全生命表)の概況(5/31)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 統計情報部 人口動態・保健社会統計課 カテゴリ: 調査・統計
生命表は、日本にいる日本人について、ある時点の死亡状況が変化しないと仮定した場合に、「ある年齢の人が、あと何年生きられるのか」などを推計したもの。国勢調査をもとにした完全生命表(5年ごと)と、毎年10月1日現在の推計人口をもとにした簡易生命表(毎年)がある。
今回の完全生命表(平成22年1月ベース)によると、平均寿命(0歳時の平均余・・・
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2012年05月25日(金)
[労災] 平成23年の死傷災害、医療保健業では約2/3が社会福祉施設で発生
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- 平成23年の死亡災害・重大災害発生状況等について―労働災害による死亡者数は2338人、うち1314人は震災が直接の原因─(5/25)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 安全衛生部 安全課 カテゴリ: 調査・統計
平成23年の労働災害による死亡者数は2338人で、そのうち東日本大震災(以下「震災」)を直接の原因とする死亡者数は1314人。その内訳を見ると、岩手県401人、宮城県821人、福島県72人となり、被災3県で全体の98.5%を占めている。また、震災以外の死亡者数は1024人で、前年比171人減のマイナス14.3%となり、・・・
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2012年05月25日(金)
[社会福祉] 福祉のまちづくりには、「道路整備に重点をおくべき」が6割超
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東京都は5月25日に、平成23年度東京都福祉保健基礎調査の速報を公表した。この調査は東京都が毎年度実施しているもので、平成23年度は、都民を対象とした「生活実態と意識」について調べている。調査期間は平成23年10月11日から10月31日。
具体的には、(1)福祉のまちづくり(p4~p15参照)(2)子育て支援・両立支援(p16~p19参照)(3)障害者支援(p19~p20参照)(4)地域福祉(p20~p21参照)―などについて分析・・・
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