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2007年11月21日(水)
日医がDPCの問題点を指摘し、拡大の凍結を主張
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日本医師会は11月21日に開催した定例記者会見でDPCの問題点について見解を示した。
日医は、DPCという経済的誘導によって、平均在院日数は低下しているが、その影で治癒率が大幅に低下し、再入院率が上昇している、と指摘した。DPCを支持する意見に対して日医の主張を示し、このままでは患者が危険にさらされることになると警鐘を鳴らしている(p6参照)。
具体的には、調整係数の廃止によって民間病院の淘汰などが進み・・・
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2007年11月21日(水)
医師の処方権の委譲は反対 日医主張
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日本医師会は、12月21日の定例記者会見で、中医協での検討に対する主張を示した。資料では中医協の議題に対して、それぞれ日医の主張が示されている。
診療所の初再診料の見直しについては、「自院での夜間診療のインセンティブが高まると、休日夜間急患センターや、在宅当番医などの医師の確保が難しくなる」と反対の意向を示した(p9~p10参照)。
また、後発医薬品の処方については、「医師の処方権を実質的に薬剤師へ・・・
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2007年11月21日(水)
国は混合診療の禁止を法律で明示すべき 日医定例記者会見
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日本医師会は11月21の定例記者会見で、混合診療についての見解を示した。
「インターフェロン療法」と「活性化自己リンパ球移入療法」を併用する混合診療に関する健康保険受給権確認請求事件に対し、あくまで法律上混合診療の禁止が読み取れないということを示したものであり、混合診療の解禁が容認されたかのような解釈は間違いである、との見解を示した(p3参照)。
日医は、国に混合診療の禁止を法律で明示することを・・・
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2007年11月21日(水)
次期改定、まずは産科・小児科・救急医療の建て直しを 日医
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日本医師会が11月21日に公表した資料。日医は、過去の厳しい診療報酬マイナス改定によって、現在、地域医療の崩壊が現実化していると指摘している。
病院や診療所の倒産件数は今年が過去最多となっており、このままでは最低限の医療の提供もできなくなると主張した。そして、「地域医療の崩壊を食い止め、国民の安心を守るため、診療報酬の引き上げを要望する」と強調した(p2参照)。
また、産婦人科・小児科を休止した・・・
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2007年11月21日(水)
財政審建議を受け、改めて診療報酬引上げを強く要望 日医
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日本医師会は11月21日、財務省が同月19日に財政制度等審議会で公表した次期診療報酬に関する建議に対する見解を発表した。
日医は、平成20年度の診療報酬改定に向けてプラス5.7%となるよう要望したが、財政審が「近年のデフレ期間だけをみても、引き続き大きな乖離(3.6%程度)があり、これを是正する方向で見直していく必要がある」と述べたことを受け、今回の見解と主張をまとめた。日医は、「小泉政権下から今までの厳し・・・
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2007年11月21日(水)
平成20年度薬価制度改革の骨子(たたき台)を提示 中医協薬価専門部会
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厚生労働省が11月21日に開催した中医協の薬価専門部会で配布された資料。この日は、平成20年度薬価制度改革の骨子(たたき台)が提示された(p3~p7参照)。
資料では、(1)新規収載医薬品の薬価算定(p3~p4参照)(2)既収載医薬品の薬価改定(p4~p5参照)(3)市場拡大再算定の要件と加算の傾斜配分案(p9~p10参照)(4)次期薬価制度改革主要検討事項案(p15~p16参照)―などがまとめられている。
既収載医・・・
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2007年11月21日(水)
DPC対象病院の基準設定、データ提出期間は「2年間」とすべき 中医協
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厚生労働省が11月21日に開催した中医協の診療報酬基本問題小委員会で配布された資料。この日は、歯科診療報酬とDPCについて議論された。
DPC準備病院が対象病院になるには、「7月から12月までの退院にかかる調査」に参加し、一定期間、適切にデータを提出できること等を要件にすべきとして、データ提出期間を「1年間」あるいは「2年間」にするとの案が挙がっていた。この日の議論では、データの質・量を確保し、安定性を図る観・・・
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2007年11月21日(水)
次期改定率、診療側が5.7%の大幅な引き上げを要望 厚労省
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厚生労働省が11月21日に開催した中医協総会で配布された資料。この日は、平成20年度の診療報酬改定の改定率について議論が行われ、支払い側と診療側からの意見書が提出された。
支払い側は、「平成20年度は診療報酬を引き上げる環境にはない」との考えを示した(p6~p7参照)。一方、診療側は、過去3回連続してマイナス改定が実施されたことにより医療機関や薬局の経営が極めて厳しくなったと指摘、「診療報酬の大幅な引き上・・・
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2007年11月16日(金)
精神外来医療、患者の特性や診療時間に応じて評価 中医協
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厚生労働省が11月16日に開催した中医協の診療報酬基本問題小委員会で配布された資料。この日は、検査の評価と精神医療について議論された。
精神医療については、(1)入院医療(p9~p13参照)(2)外来医療(p14参照)(3)救急医療(p15~p17参照)(4)薬剤処方日数(p18~p19参照)―についてそれぞれ論点が示されている。外来については、患者の状態に応じて診療が長時間となる場合もあることから、患者の特性や・・・
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2007年11月15日(木)
混合診療違憲判決を受け、規制改革会議が全面解禁について再検討
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内閣府が11月15日に開催した、混合診療に関する患者等関係者からのヒアリングで配布された資料。
規制改革会議は、平成16年に厚生労働省との基本合意を経て、平成18年の健康保険法改正で、将来の保険導入を前提として保険外併用を認める「評価療養」制度を創設したものの、先進医療における問題点などをあげ、改めて混合診療の全面解禁について議論を開始すると主張した(p4~p5参照)。
ヒアリングは、平成19年11月7日に・・・
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2007年11月14日(水)
手術に関する施設基準の評価見送り、生活習慣病管理料見直しへ 中医協
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厚生労働省が11月14日に開催した中医協の診療報酬基本問題小委員会で配布された資料。この日は、手術と糖尿病対策について議論が行われた。
手術については、手術件数と手術成績との間に一定の相関関係を結論づけられるようなデータが得られていないとして、手術に関する施設基準を評価することを引き続き検討し、手術件数の増加で手術成績が一定程度以上向上することが明らかになった時点で評価を行ってはどうか、としている&・・・
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2007年11月14日(水)
平成18年度診療報酬改定以降の賃金・物価の動向を提示 厚労省
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厚生労働省が11月14日に開催した中医協総会で配布された資料。この日は、平成20年度の診療報酬改定について議論が行われた。厚労省は平成18年度診療報酬改定以降の賃金・物価の動向を示し(p3参照)、対して健康保険組合連合会は、すでに公表されている医療経済実態調査速報の分析結果を提出した(p4~p17参照)。
資料によると、賃金・物価の動向では、平成18年から平成19年度の2年間でいずれも0.7%のプラスとなってお・・・
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2007年11月12日(月)
DPC対象病院の基準設定、データ提出期間と重症度によって議論
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厚生労働省が11月12日に開催した中医協の診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会で配布された資料。この日は、DPC対象病院のあり方等に関する提案書(案)が示された。
提案書案では、DPC対象病院は急性期入院医療における治療から退院までの1入院に関する適切なデータを提出できることが必要で、DPC準備病院が対象病院になるには「7月から12月までの退院にかかる調査」に参加し、一定期間、適切にデータを提出できること等を要・・・
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2007年11月09日(金)
レセプトオンライン請求、すべての医療機関が義務化に対応可能 政府答弁書
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政府は11月9日に、参議院議員から提出された診療報酬のオンライン請求の義務化に関する質問に対して、答弁書を公表した。
答弁書によると、社会保険診療報酬支払基金の集計結果では、平成19年5月診療分でレセプトコンピュータを使用せずに請求している病院の数は126施設、診療所の数は2万9642施設だったことが明らかになった(p2参照)。オンライン請求の義務化にあたっては、十分な準備期間と猶予期間を設けていることな・・・
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2007年11月09日(金)
混合診療に関する東京地裁判決に対し、日医の見解を発表
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日本医師会は11月9日、東京地裁が混合診療の場合でも保険給付の対象となる判決を出した事件に対する見解を発表した。
日医は、「本件は、一部では混合診療解禁が容認されたと受け止められたかと思うが、あくまで法解釈についての判決である」との見解を示し、「まず国が国民にもわかりやすい混合診療の定義を示すべきである」と指摘した(p1~p2参照)。
また、資料では、混合診療解禁についての日医の見解がまとめられて・・・
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2007年11月09日(金)
処方せん様式変更、後発品への変更「不可」の場合のみ署名に 中医協
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厚生労働省が11月9日に開催した中医協の診療報酬基本問題小委員会で配布された資料。この日は(1)後発医薬品使用促進のための環境整備(2)訪問看護の充実(3)在宅医療を支援する病院の評価(4)疼痛緩和の推進―について議論された。
後発医薬品の使用促進については、現行では「後発医薬品に変更可」である場合は処方医が署名をすることになっているが、処方せん様式を変更し(p10~p11参照)、処方医が「後発医薬品に変・・・
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2007年11月08日(木)
労災レセプトのオンライン請求について検討開始 厚労省
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厚生労働省が11月8日に開催した「労災レセプトの効率的な事務処理に関する検討会」の初会合で配布された資料。同検討会は、労災保険のレセプトにおけるオンライン請求の実施や、それによる医療機関の事務処理の軽減化について検討を開始した(p15参照)。
資料では、(1)検討の論点(p4参照)(2)労災レセプトのオンライン請求の問題点と必要な対応(p9参照)(3)オンライン請求によるメリット・・・
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2007年11月08日(木)
医療費総枠の拡大と診療報酬プラス改定を要望 保団連
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- 4回連続、4%規模の診療報酬引き下げに断固反対し、医療費総枠の拡大と診療報酬プラス改定を強く要求する(11/8)《保団連》
- 発信元:全国保険医団体連合会 カテゴリ: 診療報酬
保団連は、11月5日の財政制度等審議会で、平成20年度診療報酬改定は4回連続のマイナス改定とすることで一致したことを受け、「診療報酬を4回連続で引き下げることは、医師不足や医療機関の倒産、病床削減で行き場を失う高齢者などの医療崩壊が加速する」と指摘した。
また、財務省が審議会に提出した試算には問題点がある・・・
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2007年11月07日(水)
財政審に対し、民間病院はマイナス改定でコスト削減も限界と主張 日医
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日本医師会は11月7日、財務省が同月5日に財政制度等審議会で公表した「社会保障(2)(医療関係)」に対する見解を発表した。日医は、平成20年度の診療報酬改定に向けてプラス5.7%となるよう要望したが、財政審が「約2兆円の国民負担増(税・保険料等)となるため不適当」と述べたことを受け、今回の見解と主張をまとめた(p23参照)。
資料では、(1)医療費抑制と診療報酬改定の実態(p3~p9参照)(2)医業経営の実・・・
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2007年11月07日(水)
有床診療所の夜間看護体制を評価、特殊疾患療養病棟入院料を継続へ 中医協
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厚生労働省が11月7日に開催した中医協の診療報酬基本問題小委員会で配布された資料。この日は入院医療の評価、有床診療所の評価、歯科診療における患者への文書による情報提供のあり方について議論された。
有床診療所については、特に入院患者の病状急変に備えて診療所の医師が速やかに診療を行う体制の確保を評価してはどうか、としている。また、医療法改正に伴い48時間を超えて入院医療を行うに当たり、特に手厚い夜間の看・・・
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2007年11月07日(水)
後発医薬品への変更進まず、薬局に診療報酬上の評価を 中医協結果検証部会
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- 中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会(第15回 11/7)《厚労省》
- 発信元:厚生労働省 保険局 医療課 カテゴリ: 診療報酬 診療報酬改定結果検証部会
調査結果によると、すべての処方せんのうち「後発医薬品への変更可」欄に処方医の署名があったのは、17.4%だった。また、「後発医薬品への変更可」欄に署名があった処方せんのうち、実際に後発医薬品に変更されたのは、わずか8.2%だっ・・・
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2007年11月05日(月)
オンラインによる費用請求ができる医療機関と薬局を追加 厚労省通知
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- 電子情報処理組織の使用による療養の給付、老人医療又は公費負担医療に関する費用の請求をすることができる保険医療機関又は保険薬局の一部を改正する件について(11/5付 通知)《厚労省》
- 発信元:厚生労働省 保険局 カテゴリ: 診療報酬
通知では、平成19年11月5日から、新たにオンラインで請求できる医療機関と薬局を告示している(p1参照)。新たに追加された医療機関と薬局については、都道府県・保険医療機関名・所在地が一覧で公表されている(p2~p5参照)。
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2007年11月02日(金)
診療所の初再診料を見直し、夜間等の時間外診療を評価へ 中医協
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厚生労働省が11月2日に開催した中医協の診療報酬基本問題小委員会で配布された資料。この日は勤務医の負担軽減策、外来管理加算、後期高齢者医療について議論された。
勤務医の負担軽減策では、診療所の初再診料を見直し、夜間等の時間外診療に対する評価を重視してはどうかという論点が示された(p7~p10参照)。また、医師の事務作業を支援する事務職員(医療事務)の人員配置を評価することや(p3参照)、入院時医学・・・
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2007年11月02日(金)
DPC対象病院の基準、「1年間または2年間のデータの提出義務」を検討
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厚生労働省が11月2日に開催した中医協の診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会で配布された資料。この日は、DPCのあり方に関する論点の整理(p9~p11参照)が示された。
論点としては、(1)急性期について(2)DPC対象病院の考え方(3)データの質に関する考え方(4)DPC対象病院の基準案(5)新たな病院機能評価係数―などについて論点をあげている(p9~p11参照)。
DPC対象病院の考え方については、今後のDPC対象病院・・・
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2007年10月31日(水)
診療報酬プラス改定と医療費総枠の拡大、患者負担の軽減を 保団連
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- 「収支差額」「収支差率」のいずれもマイナス 診療報酬プラス改定が必要(10/31)《保団連》
- 発信元:全国保険医団体連合会 カテゴリ: 診療報酬
保団連は、厚労省の調査結果に対して、「回答数が極端に少ない診療科もある。診療報酬改定の重要な基礎資料としては不十分な調査である」と指摘した(p1参照)。また、個人立の医科、歯科診療所は収支差額と収支差率のいずれもが減少し、経営規模が縮小傾向にあり、医療の質の確保と安全な医療の保障・・・
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