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2012年08月02日(木)
[医学研究] ALS病態解明に有効なモデル構築、新薬開発へ前進
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- 患者さん由来iPS細胞でALS病態解明・治療薬シーズを発見(8/2)《京都大学iPS細胞研究所》
- 発信元:京都大学iPS細胞研究所、科学技術振興機構 カテゴリ: 医学・薬学
ALS(筋委縮性側索硬化症)は、運動をつかさどる神経細胞である運動ニューロンが変性して次第に筋肉が動かなくなり死に至る病気だが、病態の解明が進まず、これまで有効な治療薬が見出されていなかった。
京都大学は、ALS患者さんの細胞から樹立したヒトiPS細胞を用い、AL・・・
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2012年07月13日(金)
[がん医療] 早期の大腸がんも診断できる手法を開発 神戸大大学院
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神戸大学大学院は7月13日に、血清メタボロミクスによる新規大腸がん診断法を開発したことを発表した。大腸がんは、がん死因の上位に位置しており、日本でも近年、男女ともに大腸がんの増加が目立っている。しかし、大腸がんを早期かつ、より精確に発見できる血液マーカーは存在しないのが現状である。
神戸大学大学院医学研究科の吉田優准教授らの研究グループは、このほど、ガスクロマトグラフィー質量分析(GC/MS)(分離能・・・
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2012年07月13日(金)
[医学研究] 基礎医学・臨床研修等の取組全22件を選定 文科省
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文部科学省は7月13日のプレスリリースにおいて、「基礎・臨床を両輪とした医学教育改革によるグローバルな医師養成」事業の選定結果を公表した。
同事業は、基礎医学研究を担う医師の減少や、医学・歯学教育の質保証を担保する仕組みの重要性が指摘される昨今、大学の優れた取組を選定・支援することで質の高い医師・歯科医師養成を狙うもの。
今回は、(1)医学・医療の高度化の基盤を担う基礎研究医の養成(2)グローバル・・・
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2012年07月05日(木)
[医学研究] 25年度には、がん治癒率向上に向けた異分野技術統合など進める
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- ライフイノベーション戦略協議会(第3回 7/5)《内閣府》
- 発信元:内閣府 政策統括官(科学技術政策・イノベーション担当) カテゴリ: 医学・薬学
内閣府当局からは、平成25年度科学技術重要施策アクションプラン(案)が提示された。そこではライフイノベーションについて、(1)社会的に重要な疾患の予防(2)がん等の生活習慣病、精神・神経疾患等の治癒率の向上(3)身体・臓器機能の代替・補完(4)新たな医療技術に対する・・・
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2012年07月03日(火)
[意見募集] テーラーメイドのがん治療を目指す遺伝子診断装置の評価指標
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厚生労働省は7月3日に、「RNAプロファイリングに基づく診断装置の評価指標案」への意見募集を開始した。
厚労省は平成17年度から「次世代医療機器評価指標検討会」を設置し、新規技術を活用した医療機器開発の迅速化、薬事法審査の円滑化のための評価指標の検討および作成を行っている。
RNAプロファイリングに基づく診断装置は、現在では主にがん細胞の悪性度、抗がん剤感受性、治療薬の効果や副作用を調べるために、患者の・・・
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2012年06月27日(水)
[高度医療] ドラッグラグ等解消に向け、10月から第2・第3項先進医療一本化
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厚生労働省は6月27日に、高度医療評価会議を開催した。この日は、第2項先進医療・第3項先進医療の一本化について厚労省から報告を受けた。
ドラッグラグやデバイスギャップを解消する方策の1つとして、新規医療技術を「迅速に保険適用する」仕組みが中医協で検討されてきた。そこでは、(1)医薬品の適応外使用について、公知申請が行われた段階で保険適用を認める(2)高度医療の仕組みを見直し、研究開発を促す―という大きく・・・
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2012年06月26日(火)
[医療機器] 高精度X線治療システムを開発、超早期がん治療に効果 NEDO
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- 微小ながんの治療が可能に!―高精度X線治療機器を開発―(6/26)《新エネルギー・産業技術総合開発機構》
- 発信元:独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 カテゴリ: 医学・薬学
NEDOでは、2010年度から「がん超早期診断・治療機器の総合研究開発」プロジェクトに取り組み、がん患者の生存率やQOLの向上を目指している。その一環として、本プロジェクトの中の、北海道大学、株式会社アキュセラ、国立がん研究センター東病院、京都大学、株式会社日立製作所のグループが、がんの位置を正確に把握し、・・・
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2012年06月15日(金)
[死因究明] 死者の最期の状況明らかにし、個人と生命の尊厳保持する法律
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「死因究明等の推進に関する法律案」が、6月15日の参議院本会議で賛成多数で可決、成立した。
警察での死体取扱い件数が増加しているため、検視体制が不十分となり、犯罪や事故の見逃しにつながっていると指摘されている。そこで、死因究明に関する施策を横断的・包括的に検討し、推進するために、死因究明の基本理念・国等の責務・基本方針を定める本法律が設けられた。
本法律では、死因究明を推進するための基本理念とし・・・
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2012年06月14日(木)
[再生医療] ヒトES細胞から立体網膜形成「次々世代の再生医療」実現に貢献
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- ヒトES細胞から立体網膜の形成に世界で初めて成功―網膜難病の治療や原因解明の研究を飛躍的に加速―(6/14)《理化学研究所》
- 発信元:独立行政法人 理化学研究所 、住友化学株式会社 カテゴリ: 医学・薬学
ヒト網膜は再生力が低く、障害を受けると自然治癒は見込めない。網膜色素変性症などは現在も治療法がなく、画期的な再生医療の開発が求められていた。2011年4月、胚組織の発生を試験管内で再生する「3次元の自己組織化技術」を応用し、マウスES細胞から立体的な網膜組織を試験管内で形成する・・・
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2012年06月12日(火)
[アレルギー] ペリオスチンがアトピー慢性化に関与、新薬開発へ期待
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佐賀大学は6月12日に、アトピー性皮膚炎の慢性化の原因を解明したとする記者発表を行った。アトピー性皮膚炎は皮膚のバリア機能が損なわれるアレルギー性炎症疾患で、強いかゆみが患者のQOLを著しく損なう。日本では幼児、学童の10%から20%が発症しているとされ、増加の傾向をたどる。疾患は慢性化し、ときに生涯に及ぶ。
佐賀大学医学部分子生命科学講座の出原賢治教授らの研究グループは、このほど、アトピー性皮膚炎慢性・・・
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2012年06月07日(木)
[医学研究] 東北メディカル・メガバンク計画検討会提言を公表 文科省
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文部科学省は6月7日に、東北メディカル・メガバンク計画検討会提言を公表した。本検討会は、平成24年4月、5月に計5回開催され、東北大学、岩手医科大学などの実施主体の実施計画案についてヒアリングした後、その内容について検討・評価を行い、提言としてとりまとめている。
本提言をもとに、実施主体、文科省、既にコホート調査などの解析研究実績のある機関が集結して計画を具体化することで、被災地の復興と医療イノベーシ・・・
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2012年06月05日(火)
[医学研究] 生活習慣病予備群の抽出研究等の計画書作成する研究者募集
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厚生労働省は6月5日に、平成24年度「戦略研究に向けた研究実施計画書作成に関する研究」の公募説明会を開催した。
戦略研究は、行政的に優先度の高い生活習慣病等の健康障害を標的に、予防・治療介入などの有効性を検証することを目的に行われる厚生労働科学研究である。厚生労働科学研究は、厚労省が研究費を補助する研究事業で、大きく(1)一般公募課題(2)戦略研究―の2つがある。(2)の戦略研究は、「研究目標や研究計画・・・
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2012年05月30日(水)
[医学研究] 被災地の医療復興と、大規模な診療情報データベース構築めざす
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文部科学省は5月30日に、東北メディカル・メガバンク計画検討会を開催した。この日は、文科省当局から示された提言案をもとに議論を行った。
提言案は、東北メディカル・メガバンク計画全体とその推進体制についてまとめた後に、(1)健康調査・コホート調査・バイオバンク構想(2)ゲノム情報・診療情報等の集約と解析(3)人材の育成・確保(4)産学連携等―について詳細に検討している(p2~p13参照)。
まず全体の計画・・・
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2012年05月25日(金)
[医学研究] ライフイノベーション施策の推進目的に、協議会を設置
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- ライフイノベーション戦略協議会(第1回 5/25)《内閣府》
- 発信元:内閣府 政策統括官(科学技術政策・イノベーション担当) カテゴリ: 医学・薬学
この協議会は、『復興・再生戦略協議会』『グリーンイノベーション戦略協議会』とともに、「科学技術・イノベーション戦略協議会」の構成要素として設けられた(p7~p11参照)。
本協議会の目的は、国民が心身ともに健康で、豊かさや、生きていることの充実感を享受できる社会を実現するため、ライフイノベーションを強力に推進し、「医療・介護・・・・
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2012年05月22日(火)
[がん対策] がん制圧と健康増進を目的に、包括的提携関係を構築
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- 国立がん研究センターと第一三共、包括的研究提携契約を締結(5/22)《国立がん研究センター》
- 発信元:独立行政法人 国立がん研究センター カテゴリ: 医学・薬学
この契約は、国立がん研究センターの高度ながん研究技術および臨床経験と、第一三共の高い研究能力と創薬技術力を融合することで、優れた抗がん剤創出を目指すもの。共同研究を通じて、がんの制圧と人々の健康増進に寄与することを目的としている。
具体的には、国立がん研究センターが保有する研究成果のう・・・
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2012年05月22日(火)
[医学研究] 基礎研究医養成の取組などの大学事業支援公募、申請件数公表
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文部科学省は5月22日に、「基礎・臨床を両輪とした医学教育改革によるグローバルな医師養成」事業の申請状況について公表した。
本事業は、(1)医学・医療の高度化の基盤を担う基礎研究医の養成(2)グローバルな医学教育認証に対応した診療参加型臨床実習の充実(3)医学・歯学教育認証制度等の実施―の3つのテーマについて、大学の優れた取組を選定・支援することを目的としたもので、平成24年4月20日から5月16日まで公募を・・・
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2012年05月21日(月)
[医学研究] 脳梗塞を悪化させる酵素を発見、中和抗体投与で症状改善 JST
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科学技術振興機構(JST)と慶應義塾大学は5月21日に、「細胞保護酵素ペルオキシレドキシンが脳梗塞を悪化させる鍵だった」とする研究結果を発表した。
これは、JST課題達成型基礎研究の一環として、慶應義塾大学の七田特任教授と吉村教授によるグループが行ってきた研究の成果。
研究グループでは、脳梗塞後のマウスの組織中にペルオキシレドキシン(Prx)が多量に産出され、細胞外へ放出されていることを発見。Prxが脳内に浸・・・
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2012年05月21日(月)
[高度医療] 慢性心不全患者へのサウナ治療器用いた和温療法、高度医療に
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厚生労働省は5月21日に、高度医療評価会議を開催した。
この日は、新規申請技術の評価や、協力医療機関の追加(p88参照)などが議題となった。
新たに申請された高度医療技術は、(1)コレステロール塞栓症に対する血液浄化療法(2)多血小板血漿を用いた難治性皮膚潰瘍治療(3)慢性心不全に対する和温療法―の3つ。
(1)の血液浄化療法は、コレステロール塞栓症患者のうち血管内操作等によって腎機能障害を誘発した・・・
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2012年05月18日(金)
[医学研究] 科学技術イノベーションの課題整理に向け、協議会を設置
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- 復興・再生戦略協議会(第1回 5/18)《内閣府》
- 発信元:内閣府 政策統括官(科学技術政策・イノベーション担当) カテゴリ: 医学・薬学
初会合となったこの日は、内閣府当局から科学技術・イノベーション戦略協議会の活動などについて詳細な説明が行われた(p7~p43参照)。
まず、復興・再生戦略協議会の位置づけを見てみよう。我が・・・
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2012年05月15日(火)
[医学研究] コホート特性活かした役割分担を 東北メディカル・メガバンク
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文部科学省は5月15日に、「東北メディカル・メガバンク計画検討会」を開催した。この日は、提言案について意見交換が行われた。
提言案は、(1)事業計画と推進体制(2)健康調査、コホート調査、バイオバンク構築(3)ゲノム情報・診療情報などの集約、解析研究(4)人材育成等(5)将来的に検討が必要な課題―で構成されている。
「東北メディカル・メガバンク計画」は、健康・診療・ゲノム(遺伝子)情報を、生体試料と関・・・
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2012年05月09日(水)
[再生医療] ヒト幹細胞加工医薬品の品質、安全性確保に関する指針案を示す
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厚生労働省は5月9日に、ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針の見直しに関する専門委員会を開催した。
ヒト幹細胞は、様々な細胞に分化する多能性を有しているため、再生医療などの分野で重要な役割を果たすと期待されている。そこで、ヒト幹細胞臨床研究が社会の理解を得て適正に実施されるよう、有効性や安全性の確保を目的に本指針が平成18年に策定された。その後、新たな技術開発や基礎研究が進展したことを受け、専門・・・
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2012年04月25日(水)
[医学研究] 東北メディカル・メガバンク「ゲノムコホート連携推進WG」設立
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文部科学省は4月25日に、「東北メディカル・メガバンク計画検討会」を開催した。
前回に続き、この日も東北大学による全体計画骨子案をもとに意見交換が行われ、(1)他のコホート事業との連携・調整状況(2)ワーキンググループ(WG)等の体制(3)バイオバンクジャパン等との具体的な連携―などが新たな資料として提出されている。
(1)の他のコホート事業との連携・調整状況では、「先行するゲノムコホートの経験を踏まえ・・・
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2012年04月20日(金)
[医学研究] 基礎研究医の養成などに取組む大学事業支援、公募開始
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文部科学省は4月20日に、「基礎・臨床を両輪とした医学教育改革によるグローバルな医師養成」事業の新規公募を行うことを公表した。
本事業は、(1)医学・医療の高度化の基盤を担う基礎研究医の養成(2)グローバルな医学教育認証に対応した診療参加型臨床実習の充実(3)医学・歯学教育認証制度等の実施―の3つのテーマについて、大学の優れた取組を選定し支援することを目的としている。事業期間は、平成24年度から5年間以内・・・
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2012年04月16日(月)
[医学研究] 東北メディカル・メガバンク、組織図や人材育成ロードマップ示す
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文部科学省は4月5日に、「東北メディカル・メガバンク計画検討会」を開催した。
本検討会は、東日本大震災で被災した地域の医療等復興を目指した『東北メディカル・メガバンク』構想を実現すべく、文科省等への提言を行うために設置されたもの。初会合(4月5日)に続き、この日は、計画の具体化に向けて、東北大学による全体計画骨子案をもとに意見交換が行われた。
全体骨子案は、(1)概要(2)コホート調査の実施と地域医・・・
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2012年04月05日(木)
[医学研究] 復興に向け、東北メディカル・メガバンク計画の実現化検討を開始
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文部科学省は4月5日に、東北メディカル・メガバンク計画検討会の初会合を開催した。
昨年の震災による大規模な被害からの復旧を果たし、かつ被災地である東北地方の産学官の英知を結集し、医療・保健情報の電子化・ネットワーク化を推進する『東北メディカル・メガバンク』構想を政府は打ち立てている(p4参照)。
本検討会は、この構想を実現するために、東北大学等を実施主体として実施する被災地域を主な対象とした15・・・
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