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2012年12月14日(金)
[医療安全] 医療事故の再発防止に向け、事故調査結果の活用方法などを議論
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厚生労働省は12月14日に、「医療事故に係る調査の仕組み等のあり方に関する検討部会」を開催した。この日は、再発防止のあり方のほか、消費者安全調査委員会との関係などについて議論を行った。
医療事故については、「責任の追及」よりも、「事故の原因をしっかりと究明し、再発防止に繋げる」ことが重視されている。
この日は、厚労省当局から「再発防止のあり方」に関する論点例が示された。具体的には、(1)医療事故に・・・
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2012年12月11日(火)
[医療機器] ブラジルでBSE発生、ウシ由来製品の自主点検を指示
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厚生労働省は12月11日に、ブラジル産のウシ等由来物を原材料として製造される医薬品・医療機器等の自主点検についての通知を発出した。平成24年12月8日に、ブラジル連邦共和国で牛海綿状脳症(BSE)発生が確認されたことを受け、予防的措置として、ウシ等由来原料を使って製造される医薬品、医療機器等について、一定の措置を行うことを都道府県に対し依頼している。
未確認ではあるが、BSEはヒトのクロイツフェルト・ヤコブ病・・・
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2012年12月04日(火)
[医薬品] テモゾロミドなど10品目の「使用上の注意」改訂 厚労省
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厚生労働省は12月4日に、医薬品の「使用上の注意」の改訂に関する通知を発出した。
医薬品の品質、有効性および安全性に関する情報の収集、調査、検討などを踏まえ、「使用上の注意」の改訂が必要な医薬品と必要措置の周知徹底を図るもの。
今回、改訂が必要とされたのは、(1)抗パーキンソン剤の【プラミペキソール塩酸塩水和物】(p2参照)(2)強心剤の【ジゴキシン】等(p3参照)(3)肺動脈性肺高血圧症薬の【・・・
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2012年11月29日(木)
[意見募集] 携帯電話と植込み型医療機器の離隔距離、22cmから15cmに見直し
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- 「各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針」の改正案に対する意見募集─携帯電話端末に対する指針の見直しについて─(11/29)《総務省》
- 発信元:総務省 総合通信基盤局 電波部 電波環境課 カテゴリ: 医薬品・医療機器
平成12年度から毎年度、携帯電話等各種電波利用機器から発射される電波が、植込み型医療機器(心臓ペースメーカおよび除細動器)に与える影響に関する調査を実施し、その結果に基づき、「各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針」が取りまとめら・・・
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2012年11月29日(木)
[医薬品] 24年9月の価格妥結率は全体で43.5%、前回・前々回改定時より低く
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厚生労働省は11月29日に、「医療用医薬品の流通改善に関する懇談会」を開催した。この日は、医薬品の流通改善に向けた取組状況について報告を受けたほか、バーコード表示の推進について議論を行った。
厚労省からは、平成24年9月取引分の価格妥結状況調査結果が示された。それによると、妥結率は全体で43.5%にとどまっており、内訳は200床以上の病院31.5%、その他の病院47.1%、診療所74.4%、チェーン薬局27.7%、その他の・・・
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2012年11月28日(水)
[医療安全] 消費者からのまつ毛エクステ健康被害多数、リスクの周知徹底を
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厚生労働省は11月28日に、まつ毛エクステンションによる安全性の確保に関する通知を発出した。
まつ毛エクステンションとは、まつげにグルー(専用の接着剤)で人工毛を付けるもの。この施術は、専用サロンやエステティックサロンなどで美容師免許取得者により行うこととされているが、一方で、眼やまつ毛等の異常などの健康被害が問題となっている。
これまで厚労省は、自治体等に対し、危険防止の指導・監督の徹底等を通知・・・
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2012年11月27日(火)
[医療安全] 医薬品使用時は「使用上の注意」の内容熟読、適正使用を
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厚生労働省は11月27日に、医薬品・医療機器等安全性情報No.296を公表した。
今回は、(1)医薬品副作用被害救済制度の支給・不支給決定の状況と適正に使用されていない事例が多く見られる医薬品(2)重要な副作用等に関する情報―などを掲載している(p1参照)。
(1)では、医師が医薬品を不適正に使用し、救済給付の対象外とされた事例について取上げている。昭和55年に創設された「医薬品副作用被害救済制度」は、医薬・・・
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2012年11月27日(火)
[医療機器] 人工心臓弁で、米国産ウシ由来原材料使用と情報提供
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- 米国産のウシ由来物を原材料として製造される医薬品等を使用する患者への情報提供について(依頼)(その21)(11/27付 通知)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 医薬食品局 安全対策課 カテゴリ: 医薬品・医療機器
平成15年に米国でBSE(牛海綿状脳症、いわゆる狂牛病)が発生したことを受け、米国産ウシ由来の医薬品・医療機器について詳細な調査が行われている。これは、一部に「BSE感染牛が、クロイツフェルト・ヤコブ病の感染原因の1つではないか」との指摘などがあるためだ。
・・・
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2012年11月22日(木)
[再生医療] ヒト幹細胞の安全・効率的な大量生産が可能に ニプロ
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ニプロ株式会社は11月22日に、ES/iPS細胞などを大量生産するバッグ型の自動培養装置を開発したことを公表した。京都大学物質―細胞統合システム拠点(iCeMS)と共同で行う、新エネルギー・産業技術総合開発機構の研究プロジェクト「ヒト幹細胞実用化に向けた評価基盤技術開発」(NEDO)の共同研究の開発成果を活用したものである。
一般的なシャーレではなく、接着細胞を培養できるよう表面に特殊処理をした培養バッグを使用す・・・
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2012年11月21日(水)
[医療安全] 抗インフルエンザ薬投与後の異常行動発現に引続き注意を
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厚生労働省は11月21日に、「抗インフルエンザウイルス薬の使用上の注意に関する注意喚起の徹底」を依頼する通知を発出した。
抗インフルエンザウイルス薬投与後の異常行動の発現について、「自宅で療養を行う場合には、少なくとも2日間、保護者等は小児・未成年者が1人にならないように配慮すべき」であると説明するなど、これまでと同様の注意喚起を引続き徹底するよう医療関係者に依頼している(p1参照)。
また、これ・・・
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2012年11月21日(水)
[医薬品] 生活習慣病分野における医療用医薬品の安易な一般用薬化は危険
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日本医師会は11月21日の定例記者会見において、生活習慣病分野におけるスイッチOTC薬化のあり方について見解を発表した。
医療用医薬品(処方せん薬)は、医師の診療を受け、処方せんを発行してもらわなければ、一般国民が入手することはできない。しかし、医療用医薬品のカテゴリーから、市販品(一般用医薬品)のカテゴリーに移管されれば(スイッチOTC薬化)、医師の診療・処方せん発行を経ずに、一般国民が入手することが・・・
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2012年11月16日(金)
[インフル] 抗インフルウイルス薬の偏在等防ぐため、都道府県による調整を
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厚生労働省は11月16日に、「抗インフルエンザウイルス薬の安定供給等」に関する通知を発出した。
冬期に流行するインフルエンザへの対策としては、患者に対する適切な検査・治療が必要となることは述べるまでもない。そこでは、抗インフルエンザウイルス薬・インフルエンザウイルス抗原検出キットの安定供給が重要である。
厚労省は、都道府県に対し、抗インフルエンザウイルス薬等を安定的に供給するために、次のような方策・・・
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2012年11月15日(木)
[医療安全] 硬膜外カテーテルの、中心静脈への誤接続で注意喚起
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- 医療事故情報収集等事業 医療安全情報No.72(11/15)《日本医療機能評価機構》
- 発信元:日本医療機能評価機構 カテゴリ: 医薬品・医療機器
今回は「硬膜外腔に持続注入する薬剤の誤った接続」を掲載している。2008年1月1日~2012年9月30日までの間に、硬膜外腔に持続注入すべき薬剤を、誤って静脈カテーテルに接続・投与した事例が2件報告されている(p1参照)。
事例は、「食道がん手術後の疼痛コントロールのため、硬膜外カテーテルよりバルーンジェクターを使用して塩酸モルヒネ等を持続・・・
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2012年11月14日(水)
[医薬品] エルビテグラビルなど4品目、希少疾病用医薬品に指定
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厚生労働省は11月14日に、希少疾病用医薬品の指定に関する通知を発出した。
薬事法に基づき、今回、希少疾病用医薬品として指定されたのは、(1)エルビテグラビル(2)コビシスタット(3)乾燥ポリエチレングリコール処理人免疫グロブリン(4)SAR302503―の4品目。
「効能または効果」を見てみよう。(3)の乾燥ポリエチレングリコール処理人免疫グロブリンは、「スティーブンス・ジョンソン症候群および中毒性表皮壊死症(・・・
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2012年11月14日(水)
[意見募集] ワクチン等の検定合格証書による封緘、時代に合わせた見直しを
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- 薬事法施行令の一部を改正する政令(案)に関する意見募集の実施について(11/14)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 医薬食品局 監視指導・麻薬対策課 カテゴリ: 医薬品・医療機器
医薬品のうち、厚生労働大臣の指定したもの(ワクチンと血液製剤)については、検定を受け、合格しなければ、製造・販売等を行うことができない(薬事法第43条第1項)。この検定で合格した医薬品については、都道府県知事が、薬事監視員に対し「検定機関が発行した検定合格証書で、医薬品等を納めた容器等に封をさせる」取扱・・・
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2012年11月14日(水)
[医療機器] 小児の右心室流出路再建に用いる人工血管、薬事承認
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厚生労働省は11月14日に、医療ニーズの高い医療機器等の早期導入に関する検討会を開催した。この日は、(1)選定品目の現状(2)平成23・24年度学会等要望(3)早期導入品目の選定―などについて議論が行われた。
(1)の「選定品目の開発・審査状況(24年10月31日現在)(p2~p8参照)」を見てみると、24年7月3日時点に比べて、(i)動・静脈瘤、悪性腫瘍等の治療に用いる「ヒストアクリル(血管内塞栓物質)」(ビー・ブラ・・・
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2012年11月12日(月)
[意見募集] 指定管理医療機器の認証にあたり、効能・効果等も報告を
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厚生労働省は11月12日に、「薬事法施行規則の一部を改正する省令」への意見募集を開始した。
薬事法では、指定管理医療機器(人体に及ぼす影響がやや高いもの)等を製造販売する事業者について、機器ごとに登録認証機関の認証を受けることを求めている(第23条の2)。そして、登録認証機関は、指定管理医療機器を認証した場合には、厚生労働大臣に対し、調査・監査結果などについて報告をしなければならない(第23条の5)・・・
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2012年11月09日(金)
[インフル] 24年10月末時点で抗インフルエンザウイルス薬6049万人分を確保
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厚生労働省は11月9日に、10月分の通常流通用抗インフルエンザウイルス薬の供給状況を公表した。
まず、「卸売業者から医療機関への供給量(10月1日~11月4日)」を見てみると、タミフル約4万9000人分、リレンザ約1万4000人分、ラピアクタ約1万5000人分、イナビル約2万8000人分となっている。
次に、「メーカー・卸売業者の保有量(11月4日時点)」を見てみると、タミフル約978万人分、リレンザ約743万人分、ラピアクタ約54万・・・
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2012年11月07日(水)
[医療機器] 放射線療法等行った場合、消化管用ステント留置で穿孔の恐れ
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厚生労働省は11月7日に、消化管用ステントに係る使用上の注意の改訂について通知を発出した。
これまでに、消化管用ステント(食道用ステント、胃十二指腸用ステントおよび大腸用ステントの総称)を留置した患者において、消化管穿孔を生じた事例が報告されている。また、一部の事例では、ステント留置前に実施した、がんの放射線療法や化学療法で組織が脆弱な状態にあり、ステント拡張により消化管穿孔に至った可能性も報告さ・・・
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2012年10月31日(水)
[医療安全] デノスマブ投与後の低カルシウム血症で死亡2例、適切な処置を
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厚生労働省は10月31日に、医薬品・医療機器等安全性情報No.295を公表した。
今回は、(1)デノスマブ(遺伝子組換え)による重篤な低カルシウム血症(2)重要な副作用等に関する情報(3)使用上の注意の改訂(4)市販直後調査の対象品目一覧―を掲載している(p1参照)。
まず、(1)の「デノスマブによる重篤な低カルシウム血症」について見てみよう。デノスマブ(遺伝子組換え)は、販売開始(平成24年4月17日)以降、2・・・
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2012年10月31日(水)
[医療安全] 日本脳炎予防接種後に小児2名死亡、ワクチンとの因果関係は不明
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厚生労働省は10月31日に、厚生科学審議会の下部組織である「日本脳炎に関する小委員会」を開催した。
日本脳炎の予防接種を行った後に小児が死亡する事例が複数あったため、厚労省当局は詳細な状況を小委に報告している。
死亡例の1つ目は、5~9歳未満の小児で、平成24年7月に日本脳炎ワクチンを接種した。接種翌日には、鼻水・咳・体熱感などの感冒症状が出、翌々日には38.9度の発熱が認められた。同日、頻回なけいれんが発・・・
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2012年10月30日(火)
[医薬品] メキシレチン塩酸塩など8品目の「使用上の注意」改定 厚労省
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厚生労働省は10月30日に、医薬品の「使用上の注意」の改訂に関する通知を発出した。
医薬品の品質、有効性および安全性に関する情報の収集、調査、検討などを踏まえ、「使用上の注意」の改訂が必要な医薬品と必要措置の周知徹底を図るもの。
今回、改訂が必要とされたのは、(1)メキシレチン塩酸塩(経口剤)(p2参照)(2)メキシレチン塩酸塩(注射剤)(p3参照)(3)イマチニブメシル酸塩(p4参照)(4)セ・・・
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2012年10月26日(金)
[医療機器] 家庭向け医療機器の添付文書など記載要領上のQ&A13項目を追加
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厚生労働省は10月26日に、「医療機器の添付文書の記載要領及び使用上の注意記載要領に関するQ&A」について事務連絡を行った。
今般、「医家向け医療用具の添付文書記載要領及び使用上の注意記載要領に関するQ&Aについて」(平成14年3月27日付・事務連絡)および、「医療機器の添付文書の記載要領及び使用上の注意記載要領に関するQ&Aについて」(18年10月27日付・事務連絡)により示されているQ&Aについて、項目の見直しととも・・・
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2012年10月26日(金)
[医療安全] 医療事故の原因究明と刑事責任追求、どちらを優先すべきか
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厚生労働省は10月26日に、医療事故に係る調査の仕組み等のあり方に関する検討部会を開催した。
この日は、医療事故調査の仕組みのうち「捜査機関との関係」について議論したほか、再発防止も議題にあげられた。
医療事故が生じた場合、医師や医療機関の刑事責任(業務上過失致死など)が問題になるケースもある。この場合、現在は捜査機関(警察や検察)による捜査が行われ、診療記録等は押収されてしまう。すると、部会で検・・・
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2012年10月25日(木)
[意見募集] 薬事法施行規則等の、医療機器の不具合報告する規定を改正
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- 「薬事法施行規則及び医療機器の臨床試験の実施の基準に関する省令の一部を改正する省令(案)」への御意見の募集について(10/25)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 医薬食品局 審査管理課 カテゴリ: 医薬品・医療機器
医療機器の治験中の不具合・有害事象報告等については、薬事法施行規則(昭和36年厚生省令第1号)、および医療機器の臨床試験の実施の基準に関する省令(平成17年厚生労働省令第36号、以下「医療機器GCP省令」)で定められている。
今般、医療機器規制国際整合化会議の合意等を・・・
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